マザーボードの電源フェーズとは?マルチフェーズのメリット・デメリット

ヨッチヨッチ

こんにちは。代表のヨッチです。
ミライヨッチにお越しいただき、ありがとうございます。

マザーボードには、電源フェーズという部品が使われています。
耐久性の話題になったとき、よく耳にすることがある部品です。

ここではマザーボードの電源フェーズ・マルチフェーズについて説明しています。

なんとなく気になる部品だと思いますが、実は必要なシーンって限られています。
あなたにとって本当にマルチフェーズが必要なのか、一度チェックしてみませんか?

マザーボードの電源フェーズとは?

マザーボードの電源フェーズとは、CPUへの電力を供給する部品のことです。
CPUに電力を供給することで、高負荷がかかった時にも安定しやすくなります。

僕が使っている「X570 Phantom Gaming 4」であれば、10個の電源フェーズが使われています。

電源フェーズ

このように電源フェーズが複数搭載されていることを「マルチフェーズ」と呼びます。
フェーズ数が多いほど、マルチフェーズとして性能は高いといえます。

マルチフェーズの3つのメリット

マルチフェーズが使われることにより、主に3つのメリットがあります。

  1. CPUへの電源を大出力化できる
  2. CPUで発生した熱を逃がしやすい
  3. オーバークロック時に安定しやすい

3つとも、CPUへ供給される電源に対するアップグレードです。
電源の大出力化・放熱・安定性に関わっています。

CPUへの電源が重要になるのは、オーバークロック(OC)したときです。

クロック数を上げると、それだけ消費電力も上昇します。
消費電力が上昇するほど、マルチフェーズによる安定性が重要になります。

マルチフェーズの2つのデメリット

マルチフェーズのデメリットは、大きく2つあります。

  1. マザーボードのコストが高くなる
  2. 定格で使うときは恩恵が少ない

電源フェーズが増えるということは、部品数が増えるということです。
部品数が増えるほど、マザーボードのコストは単純に高くなります。

また、CPUを定格で使う場合はマルチフェーズの恩恵が少ないです。

定格で使用する場合は、消費電力の上限がほぼ決まっています。
なので、フェーズ数を増やさなくても問題なく動作するようマザーボードは設計されています。

オーバークロックの場合は、消費電力に決まりはありません。
クロック数を上げれば、その分だけ電力も大きくなります。

OCできる限界値は、それぞれのCPUごとに個体差があります。
なので、「電源フェーズが多いほど安定しやすい」という少しあいまいな答えになります。

【まとめ】オーバークロックするならフェーズ数をチェックしよう!

CPUと電源フェーズ

もしあなたがオーバークロックするのであれば、フェーズ数はかなり重要です。
目安としては、電源フェーズが6つ以上あれば、クロック数を上げても動作が安定しやすいです。

逆にいえば、CPUを定格で使用するのであれば、マルチフェーズにはこだわらなくてOKです。
定格で使用する分には、問題なく動作するようにマザーボードは設計されています。

フェーズ数が多いほど性能は良いのですが、それだけコストも高くなります。
なので、コスト・性能のバランスを考えながらパーツ選びをするのがオススメです。

オーバークロックは玄人向け!

ちなみに、オーバークロックは自作PCの玄人向けです。
あまりにも無理な設定をすると、CPUが故障する原因になります。

オーバークロックの仕組みがわからない場合は、あまり手を付けない方が良いでしょう。

ただ、仕組みさえわかればオーバークロックは楽しい作業です。
UEFIの設定を変えるだけで、ベンチマークが良くなるのは嬉しくなります(笑)

とはいえ、オーバークロックで劇的に速度が変わるわけではありません。
性能アップよりも、CPUの可能性を引き出すのがOCの楽しさだと思います。