なぜパソコンは空冷が主流なのか?水冷と比較したメリット・デメリット

ヨッチヨッチ

こんにちは。代表のヨッチです。
ミライヨッチにお越しいただき、ありがとうございます。

パソコンのクーラーには、大きくわけて空冷・水冷の2種類があります。
よく見かけるのは空冷ですが、なぜ水冷よりもシェアが多いのでしょうか?

この記事では、なぜパソコンでは空冷が主流なのか?その理由を紹介しています。
また、空冷・水冷を比較したメリット・デメリットも一覧表でまとめています。

あなたにとって、どちらのクーラーが向いているのかチェックしてみませんか?

パソコンで空冷がよく使われる3つの理由

まずは、空冷クーラーがよく使われる3つの理由をまとめて紹介します。

  1. セットアップしやすい
  2. メンテナンス性が良い
  3. 十分な冷却性能がある

このような特徴があるので、パソコンの冷却は空冷が主流となっています。

1つずつ、もっと詳しく見ていきましょう!

【1】セットアップしやすい

空冷クーラーは、パソコン本体にセットアップしやすい構造になっています。
ヒートシンクに冷却ファンを取り付けて、CPUの上に取り付けるだけです。

最近のCPUクーラーは、セットアップの手順もかなり工夫されています。
取り付け方式は大きく3つに分かれています。

  • プッシュピン式
  • フック式
  • バックプレート式

リテールクーラーでは、プッシュピン・フック式が採用されることが多いです。
ヒートシンクが大型のクーラーだと、バックプレート式がよく採用されます。

どの方式も、水冷と比べると取り付けの手間が大幅に少なくなっています。

【2】メンテナンス性が良い

空冷の場合は、室内の空気を利用して冷却します。
なので、非常にシンプルな構造で動作しています。

部品も劣化しにくく、気をつける点はヒートシンクのホコリくらいです。
クーラーの取り外しも簡単なので、メンテナンス性は非常に良いと言えます。

それに対して、水冷は構造が複雑です。
クーラント液(冷却液)やチューブは消耗品なので、メンテナンスにもかなり手間がかかります。

【3】十分な冷却性能がある

空冷クーラーは、水冷よりも冷却が劣るというイメージがあるかもしれません。
しかし実のところ、非常に強力な冷却性能を持っています。

クーラーの種類によりますが、簡易水冷を上回るほどの性能を持った空冷クーラーもあります。
なので、よほどのオーバークロックをしない限りは、空冷でも十分すぎるくらい冷えます。

冷却の安定性では水冷にやや劣りますが、パソコンを使用する上では問題ないです。

僕もゲーミングPCでベンチマークを回したり、グラフィック設定を「最高」にしてプレイしています。
こんな感じの使い方で、空冷でいつも快適にプレイできてますよ。

空冷・水冷のメリット・デメリット【一覧表で比較!】

ここからは、空冷・水冷を比較したメリット・デメリットを一覧表で見てみましょう!

空冷 水冷
クーラーの価格 安い 高い
冷却性能
温度の安定性
セットアップ
メンテナンス

このように、冷却性能では水冷のほうが上回る傾向があります。
CPUをOCする時など、冷却の安定性も影響を与える可能性があります。

そして、冒頭でも紹介したとおりセットアップ・メンテナンス性は空冷のほうが良い傾向があります。
構造がシンプルで部品の数も少ないので、価格も空冷のほうが安いです。

コストパフォーマンスという面でも、空冷が優秀だと言えるでしょう。

水冷・簡易水冷を使いたいシーンとは?

ここまでの説明で、なぜ空冷が主流なのかわかってもらえたと思います。

それでは、水冷・簡易水冷はどんなシーンで使えるでしょうか?
ここでは、おすすめの利用シーンを3つ紹介します。

  1. CPUをオーバークロックして常用したい
  2. 公式で簡易水冷が推奨されているCPUを使いたい(Ryzen 9 3950Xなど)
  3. 省スペース・デザイン性を重視したい

これら3つのシーンでは、簡易水冷クーラーが好まれる傾向があります。
もし当てはまる場合は、水冷を前向きに検討しても良いと思います。

ちなみに、実のところ空冷でも冷却性能が高いクーラーは存在します。

たとえば「忍者 五」は、強力な冷却性能に加えて、超静音ファンが採用されています。
OCにも耐えられるクーラーで、ファンを交換すればさらに冷却性能が向上します。

最強の空冷クーラーといえば、「ASSASSIN III」です。
静音性は忍者よりも劣りますが、簡易水冷を超えるほどの冷却性能を持っています。

なので、OC・簡易水冷を推奨されているCPUに関しては、空冷クーラーでも対応可能です。

価格・メンテナンス性を考えると、空冷のほうが扱いやすいとは思います。
とはいえ、高性能な空冷クーラーはヒートシンクも巨大です。

簡易水冷クーラーだけのメリットとしては、省スペース・デザイン性の2つが挙げられるでしょう。

結局のところ、使いたい人の好みによってベストなクーラーは変わってきます。
なので、あなたの希望に合わせて空冷・水冷を選んでみてはどうでしょうか?

【まとめ】理由がない限りは空冷クーラーを使おう!

ここまで空冷・水冷の違いについて紹介してきました。
まとめると、大きな理由がない限りは空冷クーラーが無難です。

なんとなく水冷すると、メンテナンスが大変でビックリするかもしれません。

クーラント液(冷却液)やチューブは、定期的な交換が必要です。
メンテナンス不足で消耗品が劣化したら、冷却効果の低下にも繋がります。

水冷のメリットである冷却性能も、メンテナンス不足で低下したらもったいないですよね。
なので、もしあなたが空冷・水冷で迷ったら、水冷にする理由を考えてみてはどうでしょうか?

  • 省スペースで冷却効果を発揮したい
  • デザインにこだわりたい
  • 水冷の構造を試してみたい

このような理由があれば、メンテナンスも苦ではないでしょう。

自作PCには、いろんな形があると思います。
実用性を重視・ベンチマークのスコアにこだわる・デザイン重視、人それぞれです。

なので、空冷・水冷のどちらも、こだわりを持って選ぶのがいいんじゃないかなと思います。
あなたにとって、最高の相棒となるPCができますように!