なぜCPUにグリスを塗るの?グリスなしではダメな理由も解説!

ヨッチヨッチ

こんにちは。代表のヨッチです。
ミライヨッチにお越しいただき、ありがとうございます。

CPUには、グリスと呼ばれるペースト状のものが塗られています。
粘土みたいで、なぜ必要なのか気になる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、なぜCPUにグリスを塗るのか?塗らないとダメな理由まで解説しています。

グリスは一見すると地味ですが、パソコンにとっては非常に重要なものです。
どんな役割があるのか、ここできちんと覚えておきませんか?

なぜCPUにグリスを塗るの?

グリスを塗る理由は、ひと言でいえばCPUの冷却性能を上げるためです。

CPUには、ヒートスプレッダというプレートが装着されています。

ヒートスプレッダ

ヒートスプレッダにCPUクーラーを乗せることで、CPUが放出した熱を移動させます。

ヒートスプレッダ・CPUクーラー

その際、ヒートスプレッダとCPUクーラーの受熱ベースの間には、目に見えない微細な隙間があります。
微細な隙間があることで、熱の伝導が悪くなってしまうのです。

そこでグリスを塗ることで、隙間をしっかりと埋めることができます。
高性能なグリスは熱の伝導率も良好なので、効率よくCPUを冷やせるというわけです。

ちなみに、CPUにグリスを塗る際はかならずヒートスプレッダに塗りましょう。
ピンがある側には絶対に塗ってはいけません。

もしCPUのピン側にグリスを塗ってしまったら、そのCPUは使い物にならなくなります。
CPUは高価なパーツなので、細心の注意を払って取り扱うようにしましょう!

グリスなしではダメな理由とは?

グリスなしではダメな理由は、すでにお伝えしたとおり熱の伝導が悪くなるからです。

もしグリスを塗らずにCPUクーラーをセットしたら、冷却性能は大幅に落ちます。
熱暴走・故障の原因になるので、かならずグリスは塗りましょう。

リテールクーラー(CPU付属クーラー)のグリスについて

リテールクーラー(CPU付属クーラー)の場合は、最初からグリスが塗られていることが多いです。
なので、グリスが塗られていることを確認したら、そのままセットしてOKです。

ただし、熱伝導率はあまり良くない傾向があります。
固着しやすいタイプも多く、あまり質が良いとは言いにくいでしょう。

グリスにこだわるなら、別で購入するのも良いと思います。

個別に購入したCPUクーラーのグリスについて

CPUクーラーを別で購入した場合は、グリスは塗られていません。
自分で塗る必要があるので、忘れずに塗っておきましょう!

ちなみに、付属のグリスは熱伝導率が高いとは言い切れません。
なので、もしグリスにもこだわるなら、別で購入しておくのがおすすめです。

僕が使っているのは、「GC-EXTREME-1GRAM」というグリスです。

安くて量もちょうどいいし、良く冷えるうえに固着しにくいです。
注射器タイプなので、いわゆる「うんこ盛り」も簡単です(笑)

グリスのうんこ盛り

ワンコイン以下で買えるので、お試しで使ってみても良さそうです。

【まとめ】CPUには忘れずにグリスを塗ろう!

リテールクーラーを使っていた方は、今まであまり気にしていなかったかもしれません。
すでにグリスが塗られているので、存在を意識することって少ないですよね。

しかし、実のところグリスは超重要アイテムです。
せっかくCPUクーラーの性能が良くても、グリスだけで台無しになってしまうことだってあります。

自作PCには必須の知識なので、ここでぜひ覚えておいていただければと思います。
縁の下の力持ち的な存在として、ひっそりと活躍してくれますよ。