CPUのスッポンとは?Intel・AMDで対策が必要なのは?【初心者向け】

ヨッチヨッチ

こんにちは。代表のヨッチです。
ミライヨッチにお越しいただき、ありがとうございます。

CPUのことを調べていて、「スッポン」という現象を聞いたことはありませんか?
なにやら危険な用語として、巷では広まっていますよね。

ここでは、CPUのスッポンとは?Intel・AMDのどちらで対策が必要なのか説明します。

初心者向けに、「今さら聞けないポイント」もわかりやすく紹介します。
なんとなく気になったら、気軽にチェックしてみませんか?

CPUのスッポンとは?

「スッポン」とは、CPUクーラーを外したときにCPUも一緒に抜けてしまう現象です。

CPUのスッポン

原因は、CPUとCPUクーラーの間に塗っているグリスです。
長期間の使用でグリスが固着して、クーラーにCPUがピッタリ張り付いてしまいます。

CPUのスッポン

見た目はなんとなく、CPUが綺麗に抜けているように見えるかもしれません。
しかし、実のところ非常に危険な現象です。

なぜなら、スッポンしたときにCPUのピン折れが発生する可能性があるからです。

もしCPUのピンが折れたら、そのCPUはほぼ間違いなく使い物になりません。
微細なピンが無数に並んでいるので、修正するのも非常に困難です。

なので、できる限りスッポンしないように心がけるのが重要といえます。

【Intel・AMD】対策が必要なのはどっち?

CPUのメーカーはIntel・AMDの2社があります。
そのうちスッポン対策が必要なのは、AMDのCPUのみです。

その理由は、Intel・AMDのCPUは、それぞれ形状が異なるからです。

Intelの場合

Intelの場合は、マザーボード側にピンがあります。

マザーボード側にピンがある

CPUをソケットにセットする際も、プレートでガッチリとロックをかけます。

その結果、グリスが固着したとしてもCPUまで抜けてしまうことはほとんどありません。

AMDの場合

AMDの場合は、CPU側にピンがあります。

CPU側にピンがある

CPUをソケットにセットする方法は、横にあるレバーをひっかけるだけです。

レバーをひっかけるだけなのでCPUが抜けやすい

プレート式(Intel)と比べると、レバー式(AMD)はCPUを固定する強度が劣ります。
この構造が原因となり、クーラーと一緒にCPUが抜けてしまう可能性があります。

【まとめ】AMDのCPUはスッポン対策をとっておこう!

内容をまとめると、スッポン対策が必要なのはAMDのCPUです。

Intelの場合は、AMDほど気を配る必要はありません。
とはいえ、グリスが固着するとCPUクーラーはかなり取りづらくなります。

なので、できれば固着しにくいグリスに塗り替えておくのが良いでしょう。

リテールクーラーに最初から付いているグリスは、特に固着しやすいです。
なので、AMDのクーラーでスッポン対策するならグリスの塗り替えが効果的です。

僕がよく使っているグリスは、「GC-EXTREME-1GRAM」というグリスです。

「安い・量がちょうど良い・固着しにくい」という三拍子が揃っています。

スッポン対策の基本中の基本として、固着しにくいグリスを塗るところから始めてみませんか?